たべものは なにかと わたしにご縁を運んで来てくれる。
きんぴらごぼうには 個人的にかなり想い入れがある。わたしは山のお宿に住み込みで働かせてもらっていたことがあって、そこの朝食で必ず出されていた。味醂も砂糖も入れないのに お野菜だけで とびきり甘い。秘密があって ちょっと変わった作り方をするのだけど、この話はまた別の機会に。この味は 百発百中なんじゃないかなぁと思う。
お宿を卒業して、高知に移住したばかりのまだ友達を作るきっかけもなく過ごしていたころ、「マンションの住人でごはん持ち寄りで集まるからおいで」と 声をかけてもらった。なにを作って持って行こうか、悩んだあげく、きんぴらごぼうにした。集まったメンバーの中に この持参したきんぴらごぼうの味を気に入ってくれたのとおまけで わたしの顔を覚えてくれた人がいた。初めはマンションでばったり会えば 「あ、きんぴらごぼうの子!」と呼んでくれるようになり、いつの間にか友人になり、人生相談をし合うようになり、二人とも無職になった時には
屋久島に貧乏旅行するくらい仲良くなった。
2月のはじめ、光の種に 春の牛蒡がたっぷり届いたので きんぴらごぼうを作った日 そんな思い出を反芻しながら、今日のきんぴらごぼうが出来上がった時、携帯にメールが届いた。なんと きんぴらごぼうの友人からだった。
あの日のごはんを食べたくなって思い出すということ、
舌だけでなく体が美味しいと感じたものは そうそう忘れられるものではないということ
ごはんで人を元氣にできるってすごいことだから これからも続けなさい 否 君はそういう生き方だから 辞めようがないね
と、雪山の風景写真を添えて書かれていた。
屋久島を旅して以来 完全に山人になってしまったあの人は 今頃 夏の日本アルプスのどこかにいるんだろうな。またいつか会う日には それぞれの旅してきた愉快な人生を報告しあう約束になっている。
たべものが繋いでくれるご縁に感謝しながら さて今日は何を作ろうかな。
この記事を書いたひと:白倉今日子
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